検知器(測定器本体)はフラックス・ゲート方式を利用した一軸差動型です。
プローブには、上部と下部の二箇所に磁気検知コイルが内蔵されており、内蔵コイルが検知した磁気強度変化を電気信号に変換して、測定器本体に記録しています。
この二つのセンサーは1m離れており、上部センサーと下部センサーの2点で磁気強度変化を捉えていることになります。
このうち「単振波形」は、杭体内部の鉄筋からうける磁界の強さを下部センサーが捉えたものです。
一方、「差動波形」は上部センサーと下部センサーそれぞれが捉えた単振波形の「差」をとったものです。
「差動波形」の場合、一様な磁場(地磁気)中では、上部・下部ともに受ける磁界の強さが同じであるため、その差は零となります。
局部磁界(鉄類)があると2個の検知コイルの受ける磁場の大きさが異なり、その大きさに比例した磁界の差が出力電圧となり信号を発生します。
利用シーン
- 杭調査
- 空洞調査
- 埋設物調査
- 埋設管調査
調査対象物
- トンネル
- 導水路
仕様
検出方式 | フラックス・ゲート方式 |
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感度 | ±0.5/±1.0/±2.0/±5.0/±10.0(μT) |
精度 |
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動揺雑音 | 0.02(μT) |
動揺雑音温度特性 | 0.004(μT)/℃ |
分解能 | 0.001(μT) |
出力 |
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電源 | 単2乾電池x8個 または±6V直流電源 |
動作温度 | -10~+40℃ |
耐水性 | 検知器、ケーブル水深30m |